便秘はいかん!絶対いかん!
2019/03/20
ブログ
便秘便秘とそれがさも元々持っている体質であるかのように、さも軽症であるかのように
見られがちですが、便秘ほどいろいろな病気の引き金を引くものはありません。
昔の人が言いました。「風邪は万病の元」
私はこう思います。「便秘も万病の元」
なぜ便秘が万病の元かというと、もっとも関係するのが腸管免疫だからです。
腸管免疫というのは、研究機関において最も注目を浴びている重要な免疫機能です。
それによると、腸粘膜にはTリンパ球を自分で作り出す新しい組織があることがわかって
います。腸の上皮には細胞4〜5個に1個リンパ球があって、根本的な生体防御を担って
いるようです。しかも「リンパ球全体の70〜80%が腸に集結している」というのですから、
腸というのはそれほど重要な免疫器官であるわけです。
しかし、そのような免疫機能が腸に備わっているとはいっても、腸内の善玉菌(有用菌)と
悪玉菌のバランスが崩れてしまっていたらどうでしょう?
そこでいかにして善玉菌を多くして、悪玉菌を減らすかが重要になってくるわけです。
腸内の環境を整えることがいかに重要であるか!
「3〜4日して便が出るので、気にしていません」…間違いです。
さて、便秘にはおおよそ2種類のタイプがあります。
1つは、水分などを吸収する力が強すぎて起こる亢進の便秘。大黄甘草湯などを使います。
もう1つは、腸の蠕動運動が弱いために起こる機能低下の便秘。麻子仁丸などを使います。
腸内有用菌を多く含む酵母食品や食物繊維製剤、あるいは乳酸菌生成物質、スピルリナ製剤
などでより良い腸内環境をつくることをおすすめしています。